test
コマンドは、条件を評価し、その結果に基づいて真または偽を返すために使用されます。このコマンドは、スクリプト内で条件分岐を行う際に非常に便利です。
基本的な構文は以下の通りです。
test [options] [arguments]
-e ファイル
: 指定したファイルが存在するかどうかをチェックします。-d ディレクトリ
: 指定したディレクトリが存在するかどうかを確認します。-f ファイル
: 指定したファイルが通常のファイルかどうかをチェックします。-z 文字列
: 指定した文字列が空であるかどうかを確認します。-n 文字列
: 指定した文字列が空でないかどうかを確認します。=
: 2つの文字列が等しいかどうかをチェックします。以下は、test
コマンドのいくつかの実用的な例です。
test -e /path/to/file && echo "ファイルは存在します"
test -d /path/to/directory && echo "ディレクトリは存在します"
test -f /path/to/file && echo "これは通常のファイルです"
string="Hello"
test -n "$string" && echo "文字列は空ではありません"
test "$string" = "Hello" && echo "文字列は等しいです"
test
コマンドは、条件分岐を行う際に if
文と組み合わせて使用すると便利です。[
と ]
を使って test
コマンドの代わりに条件を評価することもできます。例えば、[ -e /path/to/file ]
のように書けます。-a
(AND)や -o
(OR)を使用できますが、&&
や ||
を使う方が一般的です。