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Contents:
  1. [Linux] Bash tr の使い方: 文字の変換と削除
    1. Overview
    2. Usage
    3. Common Options
    4. Common Examples
      1. 例1: 文字の変換
      2. 例2: 文字の削除
      3. 例3: 連続するスペースの圧縮
      4. 例4: 特定の文字以外を変換
    5. Tips

[Linux] Bash tr の使い方: 文字の変換と削除

Overview

tr コマンドは、文字の変換や削除を行うためのユーティリティです。標準入力から文字を読み取り、指定された変換や削除を行った後、標準出力に結果を出力します。

Usage

基本的な構文は以下の通りです。

tr [オプション] [引数]

Common Options

  • -d: 指定した文字を削除します。
  • -s: 連続する同じ文字を1つに圧縮します。
  • -c: 指定した文字以外の文字を対象にします。

Common Examples

以下にいくつかの実用的な例を示します。

例1: 文字の変換

小文字を大文字に変換する例です。

echo "hello world" | tr 'a-z' 'A-Z'

例2: 文字の削除

特定の文字を削除する例です。ここでは「l」を削除します。

echo "hello world" | tr -d 'l'

例3: 連続するスペースの圧縮

連続するスペースを1つに圧縮する例です。

echo "This    is  a   test." | tr -s ' '

例4: 特定の文字以外を変換

数字以外の文字を削除する例です。

echo "abc123def456" | tr -cd '0-9'

Tips

  • tr コマンドはパイプと組み合わせて使用することが多いので、他のコマンドと連携させると効果的です。
  • 大文字と小文字の変換を行う際、範囲を指定することで簡単に処理できます。
  • tr はファイルを直接操作することはできないため、必ず標準入力を使用する必要があります。