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Contents:
  1. [Linux] Bash tee の使い方: 標準入力をファイルに書き込む
    1. Overview
    2. Usage
    3. Common Options
    4. Common Examples
      1. 例1: 標準出力とファイルへの書き込み
      2. 例2: ファイルへの追記
      3. 例3: 複数のファイルへの書き込み
    5. Tips

[Linux] Bash tee の使い方: 標準入力をファイルに書き込む

Overview

tee コマンドは、標準入力を受け取り、その内容を標準出力に表示しつつ、指定したファイルにも書き込むためのコマンドです。これにより、データを同時に複数の場所に送ることができます。

Usage

基本的な構文は以下の通りです。

tee [options] [arguments]

Common Options

  • -a または --append: 指定したファイルに追記します。デフォルトではファイルを上書きします。
  • -i または --ignore-interrupts: 中断信号を無視します。
  • -p または --output-error: 出力エラーを表示します。

Common Examples

以下は tee コマンドの一般的な使用例です。

例1: 標準出力とファイルへの書き込み

echo "Hello, World!" | tee output.txt

このコマンドは “Hello, World!” を表示し、同時に output.txt ファイルに書き込みます。

例2: ファイルへの追記

echo "追加の行" | tee -a output.txt

このコマンドは “追加の行” を output.txt に追記します。

例3: 複数のファイルへの書き込み

echo "複数のファイルに書き込みます" | tee file1.txt file2.txt

このコマンドは “複数のファイルに書き込みます” を file1.txtfile2.txt の両方に書き込みます。

Tips

  • tee を使うことで、コマンドの出力を確認しながらファイルに保存することができるので、デバッグ時に便利です。
  • スクリプト内でログを記録したい場合、tee を利用して標準出力をファイルに保存することができます。
  • -a オプションを使用することで、既存のファイルに追記することができ、データを失う心配がありません。