tee
コマンドは、標準入力を受け取り、その内容を標準出力に表示しつつ、指定したファイルにも書き込むためのコマンドです。これにより、データを同時に複数の場所に送ることができます。
基本的な構文は以下の通りです。
tee [options] [arguments]
-a
または --append
: 指定したファイルに追記します。デフォルトではファイルを上書きします。-i
または --ignore-interrupts
: 中断信号を無視します。-p
または --output-error
: 出力エラーを表示します。以下は tee
コマンドの一般的な使用例です。
echo "Hello, World!" | tee output.txt
このコマンドは “Hello, World!” を表示し、同時に output.txt
ファイルに書き込みます。
echo "追加の行" | tee -a output.txt
このコマンドは “追加の行” を output.txt
に追記します。
echo "複数のファイルに書き込みます" | tee file1.txt file2.txt
このコマンドは “複数のファイルに書き込みます” を file1.txt
と file2.txt
の両方に書き込みます。
tee
を使うことで、コマンドの出力を確認しながらファイルに保存することができるので、デバッグ時に便利です。tee
を利用して標準出力をファイルに保存することができます。-a
オプションを使用することで、既存のファイルに追記することができ、データを失う心配がありません。