nohup
コマンドは、ユーザーがログアウトした後もプロセスを実行し続けるためのツールです。通常、シェルセッションが終了すると、そのセッション内で実行されているプロセスも終了しますが、nohup
を使用することで、これを防ぐことができます。
基本的な構文は以下の通りです。
nohup [options] [arguments]
&
: プロセスをバックグラウンドで実行します。-h
: ヘルプメッセージを表示します。-v
: 詳細情報を表示します。以下に、nohup
コマンドの一般的な使用例を示します。
nohup ./myscript.sh &
このコマンドは、myscript.sh
をバックグラウンドで実行し、セッションが終了しても続行します。
nohup python myscript.py > output.log &
ここでは、Pythonスクリプトの出力を output.log
にリダイレクトし、バックグラウンドで実行します。
tail -f nohup.out
nohup
コマンドを使用したプロセスの出力は、デフォルトで nohup.out
に保存されます。このコマンドでその内容をリアルタイムで確認できます。
nohup
を使用する際は、出力をファイルにリダイレクトすることをお勧めします。これにより、後で実行結果を確認できます。ps
コマンドを使用してプロセスリストをチェックしましょう。nohup
で実行したプロセスは、シェルを閉じても影響を受けないため、長時間実行されるタスクに最適です。