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Contents:
  1. [Linux] Bash eval 使用法: コマンドを評価する
    1. Overview
    2. Usage
    3. Common Options
    4. Common Examples
      1. 例1: 環境変数を使用する
      2. 例2: 動的なコマンドの実行
      3. 例3: 引数の組み合わせ
    5. Tips

[Linux] Bash eval 使用法: コマンドを評価する

Overview

eval コマンドは、引数として与えられた文字列をコマンドとして評価し、実行するためのBashの組み込みコマンドです。これにより、動的に生成されたコマンドを実行することができます。

Usage

基本的な構文は以下の通りです。

eval [options] [arguments]

Common Options

eval コマンドには特別なオプションはありませんが、引数として与える文字列の内容によって動作が変わります。

Common Examples

以下は、eval コマンドのいくつかの実用的な例です。

例1: 環境変数を使用する

VAR="Hello"
eval echo \$VAR

このコマンドは、Hello と表示されます。eval によって $VAR が評価されます。

例2: 動的なコマンドの実行

COMMAND="ls -l"
eval $COMMAND

このコマンドは、ls -l を実行し、現在のディレクトリの詳細リストを表示します。

例3: 引数の組み合わせ

FILE="example.txt"
eval "cat $FILE"

このコマンドは、example.txt の内容を表示します。

Tips

  • eval を使用する際は、引数に渡す内容が信頼できるものであることを確認してください。悪意のあるコードが実行される可能性があります。
  • 環境変数を動的に使用する場合に便利ですが、過度に使用するとスクリプトが読みづらくなることがありますので注意が必要です。
  • eval を使用する代わりに、配列や他のBashの機能を利用できる場合は、そちらを検討することをお勧めします。