diff
コマンドは、2つのファイルまたはディレクトリの内容を比較し、違いを表示するためのツールです。このコマンドは、ソースコードの変更点を確認したり、テキストファイルの差異を把握するのに非常に便利です。
基本的な構文は以下の通りです。
diff [options] [file1] [file2]
-u
: ユニファイド形式で出力します。変更点をより見やすく表示します。-i
: 大文字と小文字を区別せずに比較します。-w
: 空白の違いを無視します。-r
: ディレクトリを再帰的に比較します。以下に、diff
コマンドのいくつかの実用的な例を示します。
diff file1.txt file2.txt
このコマンドは、file1.txt
と file2.txt
の違いを表示します。
diff -u file1.txt file2.txt
このコマンドは、変更点をユニファイド形式で表示します。
diff -i file1.txt file2.txt
このコマンドは、大文字と小文字を無視して file1.txt
と file2.txt
を比較します。
diff -r dir1/ dir2/
このコマンドは、dir1
と dir2
の内容を再帰的に比較します。
diff
の出力結果をファイルに保存したい場合は、リダイレクトを使用できます。
diff file1.txt file2.txt > differences.txt
diff
の出力を vimdiff
や meld
などのツールで開くと便利です。diff
を使用する際は、終了ステータスを確認することで、ファイルが異なるかどうかを判断できます。