cut
コマンドは、テキストファイルや標準入力から特定の部分を切り取って表示するためのツールです。主に、行やフィールドを指定してデータを抽出するのに使用されます。
基本的な構文は次のとおりです。
cut [options] [arguments]
-b
: 指定したバイト番号の部分を切り取ります。-c
: 指定した文字番号の部分を切り取ります。-f
: 指定したフィールド番号の部分を切り取ります(デリミタで区切られた場合)。-d
: デリミタを指定します(デフォルトはタブ)。--complement
: 指定した部分以外を切り取ります。以下は、cut
コマンドの一般的な使用例です。
ファイルの最初の5バイトを表示します。
cut -b 1-5 filename.txt
ファイルの最初の10文字を表示します。
cut -c 1-10 filename.txt
カンマで区切られたファイルから2番目のフィールドを表示します。
cut -d ',' -f 2 filename.csv
タブ区切りのファイルから1番目と3番目のフィールドを表示します。
cut -f 1,3 filename.tsv
cut
コマンドは、パイプと組み合わせて他のコマンドの出力を処理するのに便利です。