[日本語] Debian Almquist Shell (dash) tee の使い方: 標準出力をファイルに書き込む

概要

tee コマンドは、標準入力を受け取り、それを標準出力に表示しつつ、指定したファイルにも書き込むことができるコマンドです。これにより、データをリアルタイムで確認しながら、同時にファイルに保存することができます。

使用法

基本的な構文は以下の通りです。

tee [オプション] [引数]

一般的なオプション

• -a または --append: 指定したファイルに追記します。デフォルトではファイルは上書きされます。
• -i または --ignore-interrupts: 割り込み信号を無視します。

一般的な例

以下に、tee コマンドのいくつかの実用的な例を示します。

例 1: 標準出力とファイルへの書き込み

echo "Hello, World!" | tee output.txt

このコマンドは “Hello, World!” を表示し、同時に output.txt に書き込みます。

例 2: ファイルに追記

echo "追加の行" | tee -a output.txt

このコマンドは “追加の行” を output.txt に追記します。

例 3: 複数のファイルに書き込み

echo "データ" | tee file1.txt file2.txt

このコマンドは “データ” を file1.txt と file2.txt の両方に書き込みます。

ヒント

• tee コマンドを使用する際は、出力を確認しながらファイルに保存できるため、デバッグやログの取得に便利です。
• スクリプト内で tee を使用することで、処理の進行状況をリアルタイムで確認しながら、ログファイルに記録することができます。