mtr
コマンドは、ネットワーク接続のトレースルートを実行し、パケットの損失や遅延を測定するためのツールです。これにより、特定のホストまでの経路を可視化し、ネットワークの問題を診断するのに役立ちます。
基本的な構文は以下の通りです。
mtr [オプション] [引数]
-r
: レポートモードで実行し、結果を1回だけ表示します。-c <回数>
: 指定した回数だけパケットを送信します。-i <秒>
: パケット送信の間隔を指定します。-p
: プロセスIDを表示します。以下に、mtr
コマンドのいくつかの実用的な例を示します。
特定のホストへの経路をトレースします。
mtr example.com
レポートモードで結果を1回だけ表示します。
mtr -r example.com
10回パケットを送信して経路をトレースします。
mtr -c 10 example.com
1秒間隔でパケットを送信します。
mtr -i 1 example.com
mtr
を使用する際は、ネットワークの状態をリアルタイムで監視するために、オプションを組み合わせて実行することが有効です。mtr
の出力は、ネットワークのトラブルシューティングに非常に役立つ情報を提供しますので、定期的に使用することをお勧めします。