cut
コマンドは、テキストファイルから特定の部分を切り出すために使用されます。列や行を指定して、必要なデータを抽出することができます。
基本的な構文は以下の通りです。
cut [オプション] [引数]
-f
: 指定したフィールドを切り出します。-d
: フィールドの区切り文字を指定します(デフォルトはタブ)。-c
: 指定した文字位置を切り出します。--complement
: 指定したフィールドや文字を除外して切り出します。以下に、cut
コマンドのいくつかの実用的な例を示します。
cut -f 1,3 -d $'\t' file.txt
このコマンドは、file.txt
の1列目と3列目をタブ区切りで切り出します。
cut -f 2 -d ',' data.csv
このコマンドは、data.csv
の2列目をカンマ区切りで切り出します。
cut -c 1-5 text.txt
このコマンドは、text.txt
の各行の1文字目から5文字目までを切り出します。
cut --complement -f 2 -d ',' data.csv
このコマンドは、data.csv
の2列目を除外して残りのフィールドを切り出します。
cut
コマンドは、パイプ (|
) と組み合わせて他のコマンドと連携させることができます。