test
コマンドは、条件を評価するためのコマンドです。ファイルの存在確認や、数値や文字列の比較を行うことができます。このコマンドは、シェルスクリプトやコマンドラインでの条件分岐に非常に便利です。
基本的な構文は以下の通りです。
test [options] [arguments]
-e FILE
: 指定したファイルが存在するかどうかを確認します。-f FILE
: 指定したファイルが通常のファイルであるかどうかを確認します。-d DIRECTORY
: 指定したディレクトリが存在するかどうかを確認します。-z STRING
: 指定した文字列が空であるかどうかを確認します。-n STRING
: 指定した文字列が空でないかどうかを確認します。NUM1 -eq NUM2
: NUM1 と NUM2 が等しいかどうかを確認します。以下は、test
コマンドの実用的な例です。
test -e /path/to/file && echo "ファイルは存在します"
test -d /path/to/directory && echo "ディレクトリは存在します"
STRING="hello"
test -n "$STRING" && echo "文字列は空ではありません"
NUM1=5
NUM2=10
test $NUM1 -lt $NUM2 && echo "$NUM1 は $NUM2 より小さい"
test
コマンドは、[
と ]
で囲むことで、より直感的に使用できます。例えば、[ -e /path/to/file ]
のように書くことができます。&&
や ||
を使用して論理演算を行うことができます。if
文と組み合わせて使用することが一般的です。